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ドッグ・ファイター The Dog Fighter by マーク・ボジャノウスキ(訳:浜野アキオ)

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  • なし ドッグ・ファイター The Dog Fighter by マーク・ボジャノウスキ(訳:浜野アキオ) (Hero, 2013/12/14 21:28)

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なし ドッグ・ファイター The Dog Fighter by マーク・ボジャノウスキ(訳:浜野アキオ)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/12/14 21:28
Hero  常連   投稿数: 397
 メキシコにある街カンシオン。そこに仕事を求めてやってきた男。彼はホテル建設の力仕事に従事していたのだが,幼い頃から祖父に吹きこまれた暴力に対するあこがれはどうすることもできず,カンシオンの伝統であるドッグ・ファイティングに参加するようになる。犬との命を賭けた戦いである。そこには,街の顔役であるカンタナが毎回見物に来ていた。そして,カンタナの連れている女に彼は恋してしまう。
 カンタナの街は揺れている。近代的なホテルを立てる勢力と,それに反対する勢力がせめぎ合っているのだ。カンタナはホテルの側。そして,詩人やギレルモ,そしてその取り巻きの若者たちは近代化を阻止する側だ。ドッグ・ファイターの男もそのただ中に巻き込まれていってしまい,大きな運命に弄ばれていく。
 実にエモーショナルな独特の語り口で語られていく物語は何故だか実に映像的で,まるで荒々しいメキシコ映画を観ているかのような気にさせてくれる。主人公は暴力によって喝采を得ようとしていた男だが,ある女に恋することによって,その生き方さえ変わっていく。その変貌がヒリヒリするような言葉で語られるのだが,何て魅力的な文章だと思う。言葉を読むというより,言葉を感じる文章なのだ。そして,ラスト。圧倒的に暴力的なストーリーが一気に静謐で透明なエンディングを迎える。これがデビュー作とは!驚かざるを得ない。恐れ入りました。
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