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天国でまた会おう Au Revoir Là-haut by ピエール・ルメートル(訳:平岡敦)

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  • なし 天国でまた会おう Au Revoir Là-haut by ピエール・ルメートル(訳:平岡敦) (Hero, 2016/3/16 13:47)

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なし 天国でまた会おう Au Revoir Là-haut by ピエール・ルメートル(訳:平岡敦)

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/16 13:47 | 最終変更
Hero  常連   投稿数: 397
 第一次世界大戦最中のフランス戦線。戦争も終わりかけた頃,ドルネー=プラデル中尉は功をなさんがために味方を後ろから撃つという卑劣な行為を行った。しかも,それを見ていたアルベール・マイヤールを穴に落として殺そうとまでしたのだ。アルベールがあわや最期かと思った時,エドゥアール・ペリクールが身を挺して救ってくれたのだった。しかも,そのせいで彼は顔の真ん中に大きな穴を開けるという大怪我までして。
 そして戦争は終わる。プラデル中尉は功が認められ,昇進した上に有力者の娘と結婚し,順風満帆たる人生を送っている。ところが,アルベールとエデゥアールは貧困の最中にいた。アルベールは自宅に帰りたくないというエデゥアールのことをずっと介抱している。実はエデゥアールは名門の出であり,奇しくもプラデルが結婚した女性の弟だったのである。
 声すら出せないエデゥアールは人生を悲観し続ける。しかし,彼はある詐欺行為を思い付く。自分を不幸に陥れた戦争や国への復讐のために。

 ピエール・ルメートルは本作で権威あるゴンクール賞を受賞した。まさにそれに見合うだけの素晴らしい物語であり,文学的にも多々ある古典文学作品にも引けを取らない出来であろうと思う。そこにはあっと驚く仕掛けも用意されてはいないから,ルメートルファンには物足りないかもしれない。しかしながら,本作には切々たる戦争への怒りがある。それを起こした国家への怒りがある。戦場に引き出され,負傷した戦士たちの叫びがある。新たな一面を見せてくれたルメートルの今後にはますます期待が増すばかりである。
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