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つなわたり by 小林信彦

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/4/9 18:38
Hero  常連   投稿数: 397
 時代は大阪万博が終わってから数年たったあたり。1970年代の中頃から1980年にかけての頃。物書きのわたしは池上という脚本家に引き合わされ,一緒に仕事をすることになる。わたしは独身。由夏という付き合っているのか付き合っていないのかわからないような親しい女性の知り合いはいるが,どうにも最後まではいかないのだった。それは,わたしの性に対するコンプレックスのせいであり,若い頃出会った「性の百科事典」の呪縛なのだった。

 「わたし」は明らかに小林信彦の分身であり,その頃の映画界,テレビ界等の業界の様子が描かれる。場所や会社の具体的な名前は明かされていないが,知っている人なら,あれがどの会社で,あそこはどのホテルだと指摘するのは容易い。日活と大映が自社配給をあきらめ,驚くなかれダイニチ配給をするようになった頃の話である。小林信彦らしい小説だなと思う。
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