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さよなら、シリアルキラー I Hunt Killers by バリー・ライガ(訳:満園真木)


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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/6/17 17:05
Hero  常連   投稿数: 397
 ジャスパー・デント,通称ジャズはアメリカの田舎町ロボズ・ノッドに住んでいる。大の親友ハウイーやコニーというガールフレンドがいるごく普通の高校生だ。ところが,彼はロボズ・ノッドでばかりではなく,アメリカ中で有名なのだ。なぜなら,ジャズの父親であるビリーがアメリカを震撼させた連続殺人犯だからだ。
 そんな田舎町で殺人事件が起こる。滅多にあるものではない。ビリーが殺人を犯して以来の出来事だ。しかし,ジャズにはピンと来た。これは連続殺人なのだと。なぜそんなことがわかるかと言えば,ジャズはビリーから殺人のイロハを徹底的に教え込まれていたから。殺人犯の心理は誰よりもわかっているからだ。町の保安官にそのことを伝えたが,なかなか信じてもらえない。それなら,父親の罪滅ぼし(?)も兼ねて,連続殺人を止めてやろうではないか。俺が殺人犯を捕まえてやろうではないか。ジャズは事件を調査し始める。

 父親から殺人の英才教育を受けた高校生が主人公。ちょっと例を見ない設定ではないだろうか。その英才教育ゆえに,自分が殺人を犯してしまうようになるのではないかという恐怖感や,実際に感じてしまう殺人への誘惑といった主人公の心理的内面が描かれていく。もちろん,青春小説に苦悩はつきものだが,それを殺人という観点で描いてしまうところに本作の面白さがある。殺人に対する苦悩や誘惑が延々と具体的に綴られていくのを読むのは実に興味深い。よくできていると思う。
 そして,青春小説に欠かせない,友情やラブロマンスもたっぷり描かれる。脇役の二人,ハウイーとコニーの設定が素晴らしい。彼らがいることで,殺人という暗いテーマの中にオアシスのような明るさが満ちているように思う。

 ラストでは,驚くべき事態が発生し,それは本作が一作では終わらないことを示唆している。どうやら,三部作になるらしい。早く次作が読みたい!と思う。
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