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弁護士の血 The Defence by スティーヴ・キャヴァナー(訳:横山啓明)


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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/6/24 17:18
Hero  常連   投稿数: 397
 ニューヨークの弁護士エディー・フリンはとある事件で酒浸りとなり,妻とは離婚。弁護士業も休業状態だ。そんな時にロシアン・マフィアからの脅迫を受けた。マフィアのボスの裁判で弁護を引き受けろ!
 しかし,その裁判は被告に圧倒的に不利なのだった。何しろ証人の証言が決め手になるはずだからだ。そこでマフィアは法廷でその証人を爆弾を爆発させて消すという計画を立て,弁護士のエディーに爆弾を法廷に持ち込むように脅迫した。さもないと,愛娘を殺すぞ!
 最愛の娘を人質に取られていてはどうすることもできず,その計画通りに動くことを約束し,裁判に向かうエディー。おそらく証人は裁判二日目に登場するだろう。そして,成功しても,自分と娘の命はないだろう。限られた時間は少ない。しかも,裁判は不利だし,娘の居場所も見当がつかない。さぁ,どうする!?

 面白い!1/3読み進めたあたりからは,読むことを辞めることが出来ない。久しぶりにこんな幸せな気分になることができました。タイムリミットがあり,弁護する裁判は圧倒的に不利!さらには誘拐された娘の居場所は皆目見当がつかない。そんな中,エディーは自分の持っている全てを利用して,何とか切り抜けようとするのです。
 エディーは実はスリで詐欺師だったという過去を持つ。これがこの物語の大きな核であり,この出自故身に付けてきた技術が今回の困難をバシバシと切り抜けて行く手段となっているのです。弁護と詐欺は実によく似ている。本作を読めば,それがよくわかります。
 本作は法廷ものでありながら,アクションノベルであり,クライムノベルでもあります。そして,娘を思う父親の物語でもあるのでした。本作をダイ・ハードに例える方も多いですが,まさにその通り!裁判シーンはまさに法廷ものの真髄でありながら,驚くことにダイ・ハードなアクションもちりばめられています。まさかそんな小説あり得ないだろうと思っていた私は浅はかでした。

 スティーヴ・スキャナーは本作でデビュー作!信じられません!しかも,生まれも育ちも北アイルランドというのが,これまたびっくり。いやぁ,驚異の新人。次回作が本当に待たれます。
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