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埋葬された夏 Weirdo by キャシー・アンズワース(訳:三角和代)


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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/4/21 1:50
Hero  常連   投稿数: 397
 探偵ショーン・ウォードはある事件の再調査を依頼された。それは20年前に起きた殺人事件。逮捕されたのはコリーン・ウッドロウという十代の少女。彼女は Weirdo と呼ばれ忌み嫌われた。彼女に近づくな!
 ところが,現代の科学の発展は新しい証拠を見出した。逮捕された少女とは違う DNA が証拠の中にあったのだった。共犯者がいたのだろうか?再審が可能かもしれない。
 イギリスの海辺の町アーネマスへ乗り込んだショーン・ウォードは調査を始める。

 現在のショーン・ウォードの調査と20年前のコリーン・ウッドロウを含む少年少女の動向が交互に語られていく。何しろ,被害者については最初から何も語られないので,「誰が殺されたのか」ということも読者の疑問としてあり続ける。そして,ようやく物語が終わろうとするところで,それは読者に明かされるのだが,そのサスペンスフルな語り口には上手いと言わざるを得ない。
 また,当時のポスト・パンクの音楽が物語の重要な背景として出てくるのだが,私には全くわからない。そこがわかれば,もっと楽しく読めたのだろうと思うと,ちょっと残念。

 20年前のストーリーはまさにアーネマスに住む少年少女の青春群像。そして,その中心となるのは二人の女の子。彼女たちも含め Wierdo (解説の霜月蒼氏が「キモい」と訳しているのがピタリ!)と周囲から思われ,悩み行動する彼らの懊悩が伝わってくる。そして,そこから20年を越えて,当時の少年少女は大人となってはいるものの,なお20年前の事件から抜け出せない人々の苦しみが読み取れる。そして,ラストでは驚きの真相が語られるのだ。

 面白いです。
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